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 いや~『ラストエンペラー』何度観ても良いです!!最後のコオロギのシーン・・・わかってても泣けます。あのテーマ曲が流れてきた途端にダーッときます。
 今日で観るのは確か3回目・・・DVDだと観放題です、うひひ。
 本当に面白いんです、良い映画なんです、大好きです!!

 なので、今日は感想書いてみました。
 言っておきますが、めちゃくちゃ長いです。恥ずかしいほど真面目に語ってます。それでも見てくださるという方がいらっしゃれば、どうぞ、つづきへgo☆
 これ読んで、「面白そうだから映画観てみよう」と思っていただけたら更に嬉しかったりしますが、ネタバレ120%だということは断っておきます・・・。でも観てないとよくわからんような書き方はしちゃってます(どっちだ)。

 それから、あくまでも私個人の感想と解釈なので、「そりゃ違うだろ」と思われる点もあるでしょうし、そもそも映画自体脚色はあるはずなので、史実とは若干違いがあるでしょうが、そのへんもご了承くださいませー。

 ちなみに、後からちまちま直しを入れるという、未練がましいこともするかもしれません。あしからず。


 『ラストエンペラー』 1987年 伊=英=中
  ベルナルド・ベルトルッチ監督
  ジョン・ローン主演
  第60回アカデミー賞9部門受賞

 中国清朝最後の皇帝、愛新覚羅・溥儀。
 日本の満州国建国時、いわゆる“傀儡皇帝”として担ぎ出されたことは、まあこのへんの歴史は授業で絶対習うはずですので、皆さん御存知でしょう。でも、彼は満州国皇帝となる前だって、実はずっと傀儡皇帝だった。
 彼は3歳で即位してからというもの、“皇帝”でいることしか許されなかった。実の父親に跪かれ、最愛の乳母と無理矢理引き裂かれ、母親が死んでも会いに行くことは出来ず、紫禁城という牢獄につながれたようなもの。“皇帝”である、ということだけが、言ってみれば彼のアイデンティティーだったわけで、それが無くなってしまったら彼は彼ではなくなってしまう。
 ところが、実は紫禁城の外では革命が起こり、大統領が中国を統治していた。自分が飾り物の皇帝だったと知った溥儀はショックだったろうなあ。
 それでも彼は、中国の真の統治者としての皇帝になることを諦めなかった。最初は紫禁城を逃げ出したいと思っていたけど、先のショックで逆に目覚めちゃったんでしょう。自分が中国を改革し、統治してやると意気込むわけです。あの、弁髪をブチッと切って捨てるシーンがめっちゃ格好良い・・・!!あの頃の溥儀は、なんていうか風雲児を予感させるような人ですね。でも・・・実際は・・・。
 紫禁城を追放され、亡命する溥儀。日本が彼を利用しようとしていることに気づいた正室・婉容や側近は彼に忠告するけれども、聞かない。満州国建国の時もそう。やめとけっつってんのに、ちっとも聞かない。多分、こっちが逆に利用してやるくらいのつもりだったんでしょう。あるいは本当に日本と満州国が対等な友好関係を結んで、協力し合いながらうまくやっていけると思ってたのか。だとしたら考えが甘すぎです。
 でも仕方ない。苦労してるって言っても、お城の中で大事に育てられたボンボンですからネ・・・自分で靴紐も結べない、歯磨き粉も出せない。“皇帝”だからなんですけどね。皇帝は身の回りのことは全部召使がしてくれるものです。日本敗戦後、戦犯として刑務所に収容されますが、そのときもまだ彼の中では自分は“皇帝”なんですね。
 刑務所から釈放されて、一介の庭師となって生活してゆくことになる溥儀。以前のようなきらびやかな生活ではないけど、でもこの瞬間、彼はやっと本当の自分になれたんじゃないでしょうか・・・。“皇帝”という呪縛から逃れられたんですから。
 それと、同じ女性としてですが・・・婉容も本当かわいそうな人だと思います。最後に溥儀と再会するあたりとかマジで涙出そうです。溥儀も本当は婉容のことちゃんと好きだったのにね。
 この映画、単に溥儀というひとりの人間の人生を描いているだけじゃありません。中国という国の歴史を描いてもいます。清朝から中華民国、蒋介石率いる国民党へ、そして毛沢東の共産党へ。まさに革命の国中国ですか(←そうなんですか?)。今中国といえばしょっちゅうニュースにも出てきて、度々世間を騒がせちゃってますよね、なんとか遊園地とかサ・・・。これからの中国は一体どんな方向に行くのかなあ、なんてぼんやり考えます、この映画観ると。
 ところで、DVDの最後にキャストのプロフィール見てたんですが、甘粕大尉って坂本龍一氏だったんですね、初めて気づきました(爆)。甘粕大尉、巧くはないが(失礼)カッコイイなとか思ってたら、坂本さん、あなたでしたか!!いやーびっくりした。
 あと・・・この映画を観てから出来た夢(笑)→①紫禁城内をサイクリング②紫禁城の玉座でコオロギを探す マジでやりてえ!!!あとあと、原作の溥儀の自叙伝『我が半生』は散々探したんですが、本屋さんでお仕事している友達に聞いたところ、すでに絶版になってるそうで・・・そりゃないヨ(泣)!!あー書きたいこといっぱいなせいで最後まとまり無くてスイマセン。
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