お風呂のお湯も人生も体温くらいの温度が一番気持ちいい
でも、もちょっと熱くてもいいじゃん
今年は久々の正月休みとあって、ついグダグダしてしまったので、シャキッとする為にデトックスすることにしました。
お正月のこの時期に観たくなる映画といえば、私の中ではもうこれしかありません。
というわけで、DVD引っ張り出してみました。
『壬生義士伝』 2003年 日本
滝田洋二郎監督
中井貴一・佐藤浩市主演
浅田次郎原作
2004年日本アカデミー賞3部門受賞
お正月のこの時期に観たくなる映画といえば、私の中ではもうこれしかありません。
というわけで、DVD引っ張り出してみました。
『壬生義士伝』 2003年 日本
滝田洋二郎監督
中井貴一・佐藤浩市主演
浅田次郎原作
2004年日本アカデミー賞3部門受賞
泣けます。
この一言に尽きる。
これ観て泣かない人を私は人間だと思いません(爆)。
私は原作から入った人間で、これが凄く良かったので映画版を観てみたら、これもあまりに良かったのでDVD買ったクチです。本当は完全版が欲しかったが、高すぎて手が出ない・・・。
そんなわけで、話の流れも細かい設定も熟知したうえで観るんですが、そうするともう、初っ端のちょっとしたシーンだけで涙ダバダバ出ます。千秋とみつの何気ない(何気ないからこそ泣けるんですが)やりとり、ごちゃついた机の上に置いてある額に入った貫一郎の写真・・・。あーもうダメだーーー(泣泣)。
原作では、吉村貫一郎と関わった様々な人たちが、彼らの知っている彼について語る、という筋でしたが、映画版では後年の斉藤一と大野千秋との会話・回想を通して、斉藤一と彼との交流をより強調して描いています。
「人間など皆つまらない糞袋だ」と考え、「斬ってくれるやつが居ないから生きているだけだ」と言う斉藤に向かって貫一郎が言い放つ、「私は死にたくないから人を斬るのです」という台詞は超印象的。というか、この台詞がこの作品の宣伝文句(?)みたいなものなんですが。当時の侍、それも新撰組の隊士が、「死にたくないから斬る」。普通は逆ですよね、いつ死んでも構わない、死を恐れないから戦うってのが普通ですよね。じゃあなぜ貫一郎は死にたくないのかっていうと、これもキーになる台詞なんですが、彼が妻のしづに言う、「わしの主はおめ達だ」ですよねー泣けますよねーうわあーー。彼は侍だけど、主は藩主でも公儀でもない。家族なんですね。ここらへんも語りたいけど、今更私が語るまでもないので潔く割愛。
この映画、テーマは「絆」だと勝手に解釈します。男女の絆、友情の絆、仲間の絆、そして家族の絆。そういったものたちを、貫一郎やその家族や斉藤や次郎右衛門などの色々な人物を通して描いてるのかなーと思います。勿論、吉村家や大野家を見守る、佐助さんも(佐助さんはなかなか良い味出してます)。悲しいけれど綺麗な映画。盛岡の景色と音楽も綺麗で相乗効果。
「泣ける」以外だと、やっぱり殺陣が良いです。池田屋とか伊東暗殺、鳥羽・伏見ですね。特に鳥羽・伏見の狭い路地での市街戦は状況が切ないだけにすんごく良い。窓から飛び降りて斬りかかるところとか。そしてお約束の「錦の御旗」登場シーン。白煙で霞む路地の向こうから、楽隊の奏でる音楽と共にやってくる、錦旗を掲げた薩長連合軍の部隊。これがなんというか、ぞくりとする怖さを持ってます。新撰組じゃなくても怖いよ。それにたった1人で立ち向かう貫一郎の後姿が、またカッコ良すぎるのです。右手に大刀、左手に脇差を構えて走ってゆくのです。薩長軍めっちゃ発砲してるのになぜ当たらない。「吉村ぁーーーっっ」と叫んで追いかけた斎藤さんは即行で足に1発喰らったのに、貫一郎には当たらない!すげぇ。それにしても、「俺達はここで死ぬ、だがお前のようなやつは死んではならぬ」と言った斉藤が明治の世まで生き残り、貫一郎が戦死したんですから、皮肉というかなんというか。
ところで、この吉村貫一郎を演じている俳優さんが中井貴一さんなんですが、彼の演技は本当に素晴らしいの一言に尽きます!!この映画を「泣ける」映画たらしめているのは、ストーリー・映像・音楽などの要素はさることながら、彼の演技の巧さにあるものと考えます。私、芝居の上手い下手なんて全っっ然分かんない方なんですが、初めて映画を観て誰かの演技を「巧い」と感じました。すごいです。実際、中井さんはこの映画で日本アカデミー賞の最優秀主演男優賞受賞されてます(そして佐藤浩市さんは最優秀男優賞!)。最初は斉藤役の佐藤浩市さんばっか目で追ってましたが(笑)、中井さん本当に光ってました。そんな意味も込めて、最高の映画だと思うのです、『壬生義士伝』。1番好きな映画は何か、と聞かれたら今のところこれです。
たった1つだけ残念だったのは、嘉一郎の最期の場面が無かったことですかね。この場面は原作の中でも1、2を争う名場面だと思うのですが・・・映画版のテーマにおいては特に重要じゃなかったってことなのかなあ?箱館へ行った嘉一郎が、冬の間にせっせと菜の花の種を植えて、春になってお花畑になったその場所で戦死する、という場面なんです。これ映像で観たかった~。
書きたいこといっぱい過ぎるんですが、何書いても泣ける泣けるになるので(文章力が無いと言う)、とりあえずこのへんで。2、3日の間は加筆修正の可能性を秘めております。
泣きすぎてちょっと疲れました。
この一言に尽きる。
これ観て泣かない人を私は人間だと思いません(爆)。
私は原作から入った人間で、これが凄く良かったので映画版を観てみたら、これもあまりに良かったのでDVD買ったクチです。本当は完全版が欲しかったが、高すぎて手が出ない・・・。
そんなわけで、話の流れも細かい設定も熟知したうえで観るんですが、そうするともう、初っ端のちょっとしたシーンだけで涙ダバダバ出ます。千秋とみつの何気ない(何気ないからこそ泣けるんですが)やりとり、ごちゃついた机の上に置いてある額に入った貫一郎の写真・・・。あーもうダメだーーー(泣泣)。
原作では、吉村貫一郎と関わった様々な人たちが、彼らの知っている彼について語る、という筋でしたが、映画版では後年の斉藤一と大野千秋との会話・回想を通して、斉藤一と彼との交流をより強調して描いています。
「人間など皆つまらない糞袋だ」と考え、「斬ってくれるやつが居ないから生きているだけだ」と言う斉藤に向かって貫一郎が言い放つ、「私は死にたくないから人を斬るのです」という台詞は超印象的。というか、この台詞がこの作品の宣伝文句(?)みたいなものなんですが。当時の侍、それも新撰組の隊士が、「死にたくないから斬る」。普通は逆ですよね、いつ死んでも構わない、死を恐れないから戦うってのが普通ですよね。じゃあなぜ貫一郎は死にたくないのかっていうと、これもキーになる台詞なんですが、彼が妻のしづに言う、「わしの主はおめ達だ」ですよねー泣けますよねーうわあーー。彼は侍だけど、主は藩主でも公儀でもない。家族なんですね。ここらへんも語りたいけど、今更私が語るまでもないので潔く割愛。
この映画、テーマは「絆」だと勝手に解釈します。男女の絆、友情の絆、仲間の絆、そして家族の絆。そういったものたちを、貫一郎やその家族や斉藤や次郎右衛門などの色々な人物を通して描いてるのかなーと思います。勿論、吉村家や大野家を見守る、佐助さんも(佐助さんはなかなか良い味出してます)。悲しいけれど綺麗な映画。盛岡の景色と音楽も綺麗で相乗効果。
「泣ける」以外だと、やっぱり殺陣が良いです。池田屋とか伊東暗殺、鳥羽・伏見ですね。特に鳥羽・伏見の狭い路地での市街戦は状況が切ないだけにすんごく良い。窓から飛び降りて斬りかかるところとか。そしてお約束の「錦の御旗」登場シーン。白煙で霞む路地の向こうから、楽隊の奏でる音楽と共にやってくる、錦旗を掲げた薩長連合軍の部隊。これがなんというか、ぞくりとする怖さを持ってます。新撰組じゃなくても怖いよ。それにたった1人で立ち向かう貫一郎の後姿が、またカッコ良すぎるのです。右手に大刀、左手に脇差を構えて走ってゆくのです。薩長軍めっちゃ発砲してるのになぜ当たらない。「吉村ぁーーーっっ」と叫んで追いかけた斎藤さんは即行で足に1発喰らったのに、貫一郎には当たらない!すげぇ。それにしても、「俺達はここで死ぬ、だがお前のようなやつは死んではならぬ」と言った斉藤が明治の世まで生き残り、貫一郎が戦死したんですから、皮肉というかなんというか。
ところで、この吉村貫一郎を演じている俳優さんが中井貴一さんなんですが、彼の演技は本当に素晴らしいの一言に尽きます!!この映画を「泣ける」映画たらしめているのは、ストーリー・映像・音楽などの要素はさることながら、彼の演技の巧さにあるものと考えます。私、芝居の上手い下手なんて全っっ然分かんない方なんですが、初めて映画を観て誰かの演技を「巧い」と感じました。すごいです。実際、中井さんはこの映画で日本アカデミー賞の最優秀主演男優賞受賞されてます(そして佐藤浩市さんは最優秀男優賞!)。最初は斉藤役の佐藤浩市さんばっか目で追ってましたが(笑)、中井さん本当に光ってました。そんな意味も込めて、最高の映画だと思うのです、『壬生義士伝』。1番好きな映画は何か、と聞かれたら今のところこれです。
たった1つだけ残念だったのは、嘉一郎の最期の場面が無かったことですかね。この場面は原作の中でも1、2を争う名場面だと思うのですが・・・映画版のテーマにおいては特に重要じゃなかったってことなのかなあ?箱館へ行った嘉一郎が、冬の間にせっせと菜の花の種を植えて、春になってお花畑になったその場所で戦死する、という場面なんです。これ映像で観たかった~。
書きたいこといっぱい過ぎるんですが、何書いても泣ける泣けるになるので(文章力が無いと言う)、とりあえずこのへんで。2、3日の間は加筆修正の可能性を秘めております。
泣きすぎてちょっと疲れました。
PR
この記事にコメントする
スゴス
愛だね~!!ふろやの壬生義士伝への愛を感じるよ。
この映画、私のおばあちゃんがめっちゃ好きみたい。
中井貴一が良いって言ってたもん(≧∀≦)
小説もかなり良いんだよね??
私は申し訳なくも観たことないんだけど、人生系(?)の泣ける映画は好きだよー。
ていうかふろやの感想の書き方素敵(笑)
観たくなったけんレンタルしちゃおうかしら。
グロクなければ…w
この映画、私のおばあちゃんがめっちゃ好きみたい。
中井貴一が良いって言ってたもん(≧∀≦)
小説もかなり良いんだよね??
私は申し訳なくも観たことないんだけど、人生系(?)の泣ける映画は好きだよー。
ていうかふろやの感想の書き方素敵(笑)
観たくなったけんレンタルしちゃおうかしら。
グロクなければ…w
おばあちゃん、お友達になりましょう(笑)
駄文失礼いたしましたww愛だけで書いてますwww
中井貴一さんはマジで良いよ!!私この映画観てファンになったもん(笑)
あの人すげえよーすげえよーー!!
小説はぶっちゃけ前半タルい(笑)んだけど、後半が涙涙なのよおおおおー
ぜひ貴女も壬生義士の世界へ・・・ww
切腹の場面が実は結構グロいけど・・・(あれだけ観たらホラーかと思う)
中井貴一さんはマジで良いよ!!私この映画観てファンになったもん(笑)
あの人すげえよーすげえよーー!!
小説はぶっちゃけ前半タルい(笑)んだけど、後半が涙涙なのよおおおおー
ぜひ貴女も壬生義士の世界へ・・・ww
切腹の場面が実は結構グロいけど・・・(あれだけ観たらホラーかと思う)
カレンダー
04 | 2025/05 | 06 |
S | M | T | W | T | F | S |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | 3 | ||||
4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 |
11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 | 17 |
18 | 19 | 20 | 21 | 22 | 23 | 24 |
25 | 26 | 27 | 28 | 29 | 30 | 31 |
プロフィール
HN:
ふろや
性別:
女性
自己紹介:
●気になる存在
軍モノのパンツとブーツ
●リスペクトする人
京極夏彦、浅田次郎、宇多田ヒカル
●好きな選手
さかティー
●趣味
エレキギター(理想)
●近況
デブ記録更新☆これ以上はらめぇぇぇぇ
軍モノのパンツとブーツ
●リスペクトする人
京極夏彦、浅田次郎、宇多田ヒカル
●好きな選手
さかティー
●趣味
エレキギター(理想)
●近況
デブ記録更新☆これ以上はらめぇぇぇぇ
カテゴリー
ブログ内検索
最新コメント
[08/05 みどりろ]
[06/02 みどりろ]
[05/24 みどりろ]
[02/01 みどりろ]
[12/16 みどりろ]